Power Appsで既存ソリューションからプラン生成【Copilot】
概要
Power Appsで、既存ソリューションをCopilotが分析し、ビジネス目的・ユーザーストーリー・データモデル・技術構成を含む編集可能な「Plan」を自動生成できる新機能が登場しました。これにより、属人的になりがちな既存アプリの把握やドキュメント整備、監査対応、引き継ぎ、改善計画の策定を効率化でき、IT管理者やプラットフォームチームの運用継続性とガバナンス強化に大きく役立ちます。
はじめに:なぜ重要なのか
Power Apps のソリューションが成熟するにつれ、作成者が離任してしまったり、ドキュメントが古くなったり、変更要望が積み上がったりすることがよくあります。IT 管理者やプラットフォーム チームにとって、既存ソリューションの意図(ビジネス課題)、構造(データ モデル)、実装(アプリ/フロー)を理解する作業は、手作業でミスが起きやすいプロセスになりがちです。特に、オンボーディング、監査、モダナイゼーションの場面では顕著です。新しい “Create a plan from your solution” 機能は、このリバースエンジニアリング作業を、再現可能で AI 支援のプロセスに変換することを狙っています。
新機能:既存ソリューションから Plan を作成
Power Apps の Plans は、すでに構築済みのソリューションから生成できるようになりました。Copilot により、Power Apps が選択したソリューションを分析し、次を含む編集可能なプランを生成します。
- ビジネス課題と目的(ソリューションが達成すべき内容)
- ユーザー ロールとユーザー ストーリー(誰がどのように利用するか)
- データ モデル概要(テーブルとリレーションシップの上位レベルの把握)
- テクノロジー スタックの要約(アプリ、フロー、その他のコンポーネント)
生成結果は、必要に応じて洗練できる包括的な出発点となり、現状のドキュメント化や改善計画に有用です。
仕組み(前提条件を含む)
Power Apps maker portal で次を実行します。
- Solutions に移動します。
- ソリューションを選択します。
- Create plan from solution を選択します。
- (任意)プロンプト ボックスに追加コンテキスト(意図している拡張、ビジネス背景、既知の課題など)を入力します。
注意すべき前提条件/挙動は次のとおりです。
- ソリューションには 少なくとも 1 つの app と 1 つの table が含まれている必要があります。
- Copilot はプランを生成して保存します:
- 元のソリューションが unmanaged の場合は 同じソリューション内
- 元のソリューションが managed の場合は 新しい unmanaged solution
プラン作成後は、編集・拡張して要件を追加でき、同じプランニング体験の中で追加の app、table、flow を生成できる可能性もあります。
IT 管理者とチームへの影響
この機能は特に次の観点で有効です。
- 運用継続性:新しい maker/admin がソリューションを引き継ぐ際の立ち上がりを迅速化。
- 監査とガバナンスの準備:構造化されたブループリントにより、「これは何をするのか?」の根拠収集にかかる時間を削減。
- ライフサイクルと変更管理:拡張スコープを定義する際に、app、flow、data 間の依存関係をより明確に把握。
- リスク低減:属人的知識への依存を減らし、手作業の分析によるミスを抑制。
アクション項目 / 次のステップ
- 実運用に近いソリューションでパイロット:中程度の複雑さのソリューションを選び、プランを生成して精度と有用性を検証します。
- ドキュメント化ワークフローの標準化:引き継ぎ、レビュー、大規模更新の前に、生成されたプランをベースライン成果物として利用することを検討します。
- managed と unmanaged の戦略を確認:managed solution の場合、プランは新しい unmanaged solution に生成されるため、ALM プロセスと整合させます。
- 開始方法:https://make.powerapps.com を開き、対象ソリューションに移動して Create plan from solution を実行します。実装の詳細は Microsoft Learn のガイダンスを参照してください。
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